商品開発本部品質管理課
入社したのは25歳のときですね。それまでは、大学時代からずっとバンド活動に熱中してきました。仲間と「25歳になるまでにメジャーデビューしよう」という目標を立てて、製造工場の検査部門とかゲームセンターなどでアルバイトをしながら、「音楽が最優先」という暮らしを送っていたんです。
ただ、現実は甘くなかったですね。気づけばバンドメンバー全員が25歳を迎えてしまい、その時に「けじめをつけなきゃダメだ」と話し合って。みんなでいっせいに就職活動したんですよ。そんなとき、ちょうど当社が品質管理部門の中途採用を行っていて、「ここならバイト経験が活かせるかもしれない」と。
もともと家電量販店などで、「ラスタバナナ」の商品は見かけていて、身近なメーカーという印象がありました。それにHPをチェックすると、休日休暇がしっかりしていて、メリハリをつけて働ける環境が整っている。せっかく就職するなら、長く働ける環境が良いと思っていたので、それも魅力でしたね。あとは何より、社長が社会人未経験の私を評価してくれたこと。それが最終的な入社の決め手になりました。
「ひとつのことに熱中してきた経験は、必ず仕事でも役に立つ」と、本気でバンド活動をしてきたことを認めてくれたのです。「ここで頑張っていこう」と、素直に思えましたね。
入社して最初は3カ月間の研修からスタートしました。それも「まずは製品の企画から販売までの流れを身につけよう」と、営業部や貿易部門、商品開発部門、物流部門、携帯販売の店舗と、すべての部署で2週間ほどずつ体験させてもらったんです。
はい、請求書処理のアシスタントなんかも経験しましたよ。商品の出荷作業の時は、「液晶保護シートとかケースだけじゃなく、充電器とかイヤホンとか、こんなに幅広い商品を扱っているんだ」って驚きましたね。まったく知識がなかったので、現場で実物を触りながら商品知識を学べたのは大きかったです。それに社員の皆さんが、どれだけひとつ一つの製品に責任を持って取り組んでいるかも肌で感じましたからね。品質管理の重要性を認識できたことも大きいです。
当社では約3000種の製品を扱っていますが、新商品も続々と誕生しているんですね。そうした開発中のサンプル品に不備・不具合がないかチェックしたり、パッケージデザインや説明書の校正作業をしたり、製品リリース前の最終検査なども行います。
ただ“検査”と言っても、黙々と作業だけしているわけではなくて。
はい。ひとりで完結する仕事はないので、商品企画ですとか営業部など、周囲とのコミュニケーションは本当に大切です。
実際、企画部の上長の方が、私の席までスマホケースのサンプル品を持ってきて、「ここのサイズなんだけど……」と相談されることもしばしば。毎回、「呼んでくれれば、私が行きますよ!」と言っているんですけどね(笑)。そういう距離感の近さも、当社のいいトコロだなって思います。
そうですね。毎週月曜日には全社会議が行われるんですが、そこでは部署とか社歴とか年齢に関係なく、新商品の企画案を提案できるんです。しかも、どんな企画でも頭ごなしに「あれはダメ、これもダメ」と言われることがなくて、先日も新入社員が考えた女性向けデザインのスマホケースが採用されたぐらいです。
はい、まだ全部ボツなんですが(苦笑)。先輩方からは「当たりはずれを気にせず、どんどん意見を発信することが大事」と言われているので、思いついたアイデアはどんどん企画書にまとめています。ここで働き始めてから、電車などで自社製品を使っている人を見かけると嬉しくなるんですが、それが自分の企画した製品だったら、きっと最高でしょうね。
そうですね。壁が一切ないフルオープンな職場なので、何でも言いやすいですよ。最近も「品質改善のために、提携している中国の工場を視察してみたいです」と相談していまして。モノづくりの現場を見て分かることもあると思いますし、その経験を活かしてブランド全体の品質向上に貢献していけたらと考えているんです。
周囲とのコミュニケーションを大事にできたり、「これに挑戦したい」「ここを改善したい」など物怖じせずに意見を言えたり。そうした姿勢があれば、特別な経験や知識が無くてもちゃんと成長できる会社です。興味を持っていただけたら、ぜひ飛び込んできてほしいですね。
実は当社の一員になってからも、バンド活動は続けています。週末はしっかり休日がとれるので、よく仲間と集まってスタジオに入って練習しています。また最近は一人暮らしを始めたので、自宅で楽器の練習をすることもしばしば。繁忙期以外は定時で帰れる日も多く、平日の夜に映画や音楽を楽しむこともよくありますね。